建設現場は5K職場(危険・汚い・きつい・休日が少ない・給料が安い)と言われています。天候に左右され工期に追われ、精神的にも体力的にも大変厳しい仕事です。また、大雨や台風、地震災害の時は夜を徹して巡回や復旧作業を行い、社会のライフラインを守ります。
では、なぜ、我々建設人がそのような厳しい仕事に対して、「働きがい」を感じることができるのか。それは、その仕事の彼方に見つめているものがあるからです。そのことを教えてくれる寓話に、「二人の石切り職人」という話があります。
旅人が、ある町で、教会の建設現場を通りかかりました。
そこでは、二人の石切り職人が、石を切っていました。
そこで、旅人は、一人の石切り職人に、聞きました。
「あなたは何をやっているのですか」
すると、その石切り職人は、不愉快そうな表情を浮かべ、答えました。
「この暑いさなかに、いまいましい石と悪戦苦闘しているのさ。」
そこで、旅人は、もう一人の石切り職人に、同じ質問をしました。
すると、その石切り職人は、表情を輝かせ、こう答えたのです。
「ええ、私は、多くの人々の心の安らぎの場となる、
素晴らしい教会を創っているのです。」
同じ「石を切る」という厳しい仕事ですが、二人の石切り職人は、その仕事の彼方に、まったく違うものを見ている。そして、それが、二人の仕事の「働きがい」をまったく違ったものにしている。
どのような仕事をしているか。それが「仕事の価値」を定めるのではなく、その仕事の彼方に何を見つめているか。それが「仕事の価値」を定めるのです。
世の中に溢れる「生き残り」や「勝ち組・負け組」という寂しい言葉に流されることなく「働きがい」を求め、この職業に誇りと使命感を持つことが何よりも大切であると我々は考えます。
千葉県の土木工事、建築工事を承っております。